株式会社NTTビジネスソリューションズ様

MuleSoft Anypoint Platform® によるAPI連携基盤構築を支援

株式会社NTTビジネスソリューションズ様

Introduction

株式会社NTTビジネスソリューションズ様は、NTT西日本のグループ会社として西日本エリアにおいて通信事業のみならず、SaaSの開発を含めて事業展開されています。この度、フレクトは、同社が手掛けるビジネスチャット「elgana®(エルガナ)」に関して、MuleSoft Anypoint Platform® によるAPI連携基盤の構築を支援しましたので、開発のポイントについてインタビューを行いました。

お話を伺った方

お話を伺った方

株式会社NTTビジネスソリューションズ
バリューデザイン部 バリューインテグレーション部門 カタリスト
浦谷佳孝様(写真左)

バリューデザイン部 コアソリューション部門
小川香菜子様(写真右)

「elgana®(エルガナ)」とは

「elgana®(エルガナ)」とは

(浦谷様)
「elgana® (エルガナ)」は、NTTビジネスソリューションズが提供するビジネスチャットとして提供・販売展開しています。コンセプトを「はじめるなら みんなにやさしいビジネスチャット エルガナ。」として、初めてビジネスチャットを使われる方に対しても利用しやすいビジネスチャットを目指しています。当社のお客様のなかにも、まだまだDXツールを使いこなせないお客様が多くいらっしゃったので、誰もが簡単に利用できるツールが必要だと感じていたのがサービス提供の背景です。2020年4月からサービス提供を開始しており、2021年7月には開通ID数が100万IDを突破、2022年7月には160万IDまで到達しています。

導入前の背景・課題

(浦谷様)
今回のAPI連携基盤導入プロジェクトの前に、とある自治体様のDX支援で、「elgana®(エルガナ)」とRPAツールの連携を試みた事例があります。ビジネスチャット単独、RPAツール単独では実現できない価値を提供でき、他のサービスと連携することで顧客体験を格段に向上させることができると確信し、APIであらゆるサービスを連携させていきたいと考えるようになりました。
しかし、ここで課題となったのが、様々なサービスを横串で繋げていく際のAPIの構築です。それぞれのAPIについて、専用のサーバーを構築して繋ぐといった個別管理、個別運用をしていた状況であり、これだと事業のスピードも上がらないし、管理上の負荷も大きく、なかなか進展しないといった問題がありました。

導入前の背景・課題

MuleSoft Anypoint Platform®、フレクトを選んだ理由

MuleSoft Anypoint Platform®、フレクトを選んだ理由

(浦谷様)
前述の課題に対して、MuleSoft Anypoint Platform®(※)を活用することを決めたポイントはいくつかあります。
まず、「ローコードで開発が容易」「統合型プラットフォームのため設計から運用まで機能がカバーされている」といった点です。これにより、フルスクラッチで開発するよりも、スピーディにやりたいことが実現できるというメリットがありました。
また、「APIの再利用性」「API主導でアーキテクチャを構築できる」といった点も大きな魅力でした。再利用によってプロジェクトごとにAPIを開発することなく、スピーディにサービス提供していけますし、API主導のため仕様変更やエラーにも迅速に対応できます。
フレクト様を開発パートナーに選定した理由は、こちらもいくつかありますが、「コミットメント高く伴走いただける」「豊富な実績とエンジニアの専門性の高さ」「上場して間もないタイミングでもあり、勢いのある会社」という点です。特に、対話を重ねていくうちに、最も重視していた「コミットメントの高さ」を感じて、ぜひ一緒にやりたいと思うようになりました。
実際に開発委託した結果としても、満足度は計り知れないくらい高いです。やりたいことに対してしっかり伴走、支援、かつプロアクティブに提案いただける。単に受託開発しているのではなく、日々より良くしようというマインド、スキルセット、コンサルティング力がものすごく高いと感じました。「ゴールは何で、課題はこれだから、こういう提案です」と先手を打って、プロアクティブに対応してくれる姿勢に大変満足しています。

※MuleSoftについて
MuleSoftは、世界No.1の信頼を誇るインテグレーションとフルライフサイクルAPI管理のプラットフォームを提供し、システムがどこにあってもデータを容易に連携させ、コネクティッドなエクスペリエンスを迅速に創出します。業種を問わず世界で数千におよぶお客様がMuleSoftを採用され、スピードと俊敏性を備えたイノベーションの推進を実現されています。

開発のポイント

(小川様)
前述の繰り返しになりますが、課題(顧客体験を向上させること)を解決するための手段として、サービス同士を「繋ぐ」ということを機能として求めておりました。
APIの開発プラットフォームとして複雑な重たい個別業務ロジックを実装することも可能ですが、複雑な処理は実装せず、サービス同士を「繋ぐ」ためのツールと役割・コンセプトを定義し、汎用性の高いAPIの開発に焦点を絞って開発したのが功を奏したと考えています。
これにより、API機能が肥大化・複雑化せず事業の変革のスピードに追随できるシステム規模で開発できています。
また、役割・コンセプトを明確に定義したことで、APIの設計から実装はフレクトが自走してくれたので、サービス間を繋ぐことにおける、企画やビジネス面での整理に多くの時間を割けたのも非常に大きかったと考えます。
併せてAPIごとの個別管理、個別運用も課題の一つであったため、システム運用や管理をフレクトに一任し、育成の部分で支援してくれたのは非常に助かりました。

開発のポイント

MuleSoft Anypoint Platform®導入後の効果

(小川様)
直接顧客の声を収集していくのはこれからですが、日々顧客に接している社内の営業サイドから良い反応をもらっています。今回、中小企業を対象に売れている商材と「elgana®(エルガナ)」を連携させて新しい機能を開発したのですが、DXやテクノロジーの力でプロダクトの提供価値を向上させることができたのは、MuleSoft Anypoint Platform®導入による効果となります。また、今回の開発をきっかけに、サービス連携の潜在力を改めて認識するきっかけとなりました。今後も様々な領域で広がっていく可能性があり、大きな収穫になりました。

MuleSoft Anypoint Platform®導入後の効果

今後の展望、フレクトへの期待

(浦谷様)
「elgana®(エルガナ)」本体も機能強化していきますが、「elgana®(エルガナ)」をすべての窓口として、サービス連携や販売・サポート含めた事業の連携に繋げていきたいと考えています。また、単にサービスだけではなく、申し込みフローやアフターサポート等、デジタルで顧客体験が繋がる世界を実現していきたいです。
フレクト様へは、今述べた世界観を実現するための基盤構築について、引き続き、今後も変わらぬプロアクティブな支援を期待しています。システム連携させる価値は様々な領域に広がっていますが、どこから着手して、どこから成果を出していくかといった点も含めて、一緒に考えていただけると嬉しいです。

今後の展望、フレクトへの期待

【インタビュアー】
株式会社フレクト
クラウドインテグレーション事業部第4部 部長  関元康光(写真右)
クラウドインテグレーション事業部営業部 部長 岡野充浩(写真左)

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